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親友の瓦屋根を葺いて・・・1


つい先日、30年来の親友が家を建て、
当店の瓦工事が完了しました。
普通に考えれば、自分の家だから
住宅関係に携わっている友達がいれば
工事してもらうのは普通じゃんって
思われるかもしれません
私も、そう思いますが
このご時勢、新築工事ではなかなか
そうも行かず、
友人だろうが、親戚だろうが
家を建てる元請けさんの協力業者の中に
入ってないと、いくら親友と言えども
仕事を受けるにあたって、
元請けさんとの金額、条件、保証
さまざまなものが絡み合ってくるので
工事するのは難しくなっているのかなと感じます。
そういった中で今回は運良く、
地場の元請け工務店さんの協力も頂きスポット的に
親友の屋根を工事することができました。

次回に続く

ps 朝晩とひんやりした風が
心地いいこの頃で
季節の移りを感じますね
でも今日は暑かったなぁ

親友の瓦屋根を葺いて・・・2

去年の初め頃、親友からの電話で・・・

友達「ヒロっ 今度、家建てんだけど、屋根はよろしく」
私 「あっそう 自分らだけの家?」
友達「実家に戻って、2世帯だね」
私 「よかったね いずれ戻るって 言ってたもんなぁ
そんで、和風か洋風 外観はどんな感じにすんの」

友達「和風にはしないよ」
私 「じゃ、洋風にすんの?」
友達「ん--和風にはしない 今風な家かな」
私 「それじゃ 屋根に鬼瓦とか 棟を積んだりしないね」
友達「ないっ ないっ 鬼瓦はつかない瓦にしてッ
和風じゃないから」
私 「今風な屋根だったら 平べったい瓦げっ」
友達「そうそう 平べったくて、スッキリしたやつ」
私 「だいたい イメージしてるのわかったよ」
友達「でも、あの平べったいのって 瓦なの?」
私 「瓦の場合もあるし、板金屋根の場合もあるよ」
友達「板金っ?」
私 「板金屋根って 金属でできてるものね
ガルバリウムとか聞いたことあるべっ」 

友達「ガルバなんとかって聞いたことあるなぁ
そういえば知り合いがそれにしたって言ってたなぁ。
ていうか、ガルバって 何なの?」
私 「超省略で簡単に言うと、昔のトタン屋根ってあっぺよ
それと比べると、格段に耐久性があるのがガルバりウムなんだよね
金属には変わりないから錆びないんじゃなくて
錆びにくいってこと。形じゃなくて、材質のことだよ。
まあ、金属屋根も瓦屋根もどんなものでも
メリット、デメリットあるからねッ」
友達「へぇーーうちはヒロに瓦でやってもらうから
よろしくっ」
私 「はいよっ」

次回に続く

親友の瓦屋根を葺いて・・・3

前回の親友との電話の続き・・・

私「あっ 大事なこと聞くけど どこに頼むの

ハウスメーカーそれとも 地元の工務店?」

友達「おやじの知り合いで地元の工務店だよ」

私「ハウスメーカーだったら 無理かなと思ったけど

工務店なら、対応してくれるかなぁ

 打ち合わせの時に話ししてみてね

やっぱり、どこの元請けさんでも協力業者が

いるし、いろんな絡みがあるから、どうかなぁ」

友達「あっ この前話したよ、いいよって」

私「あっそう それなら、いいけど」

友達「大丈夫、あとは図面出来たら 見積よろしく」

私「はいよっ」

それから数ヶ月が過ぎ 図面を頂きと元請けの社長と顔合わせをしました

見積作成にあたって、どんな瓦を使うのか、

仕様や瓦以外のモノで屋根に取り付けるもの

雪止め、換気棟、トップライト,

太陽光パネル、等の有無を伺い

また、瓦に合わせた下地の打ち合わせをして

納まりや仕上がりの確認をした。

プレカット(工場で材料を加工すること)で

加工するという事なので 屋根のヨコ幅の寸法

を計算し伝え、

流れ方向(タテの長さ)は、

よい雨仕舞いになるように

屋根板が張られる前の骨組みが見える

たるきの状態で

大工さんとの現場打ち合わせを

することになりました。

続く

親友の瓦屋根を葺いて・・・4

前回の続き

図面打ち合わせが終わり

数日後、親友との電話で・・・

私「工務店の社長と打ち合わせしてきたよ」

友達「ありがとう、大丈夫だった?」

私「うん、一緒に仕事するの初めての工務店さんだから、
いきなり現場で打ち合わせするよりは 先に
打ち合わせ出来たほうが こっちもたすかるしねっ
前もって出来る打ち合わせは前に
現場で打ち合わせできる事は現場で
っていうことをちゃんと伝えないとね」

友達「仕事が進んでから、こーしてほしかったなんて言えないもんなぁ」

私「そう、前もって言ってよ!みたいな
そうなるとお互いストレスになっちゃうからッ」

友達「そうだよなぁ」

私「 でも、ただ打ち合わせしただけじゃダメなわけで
打ち合わせしたことが、ちゃんと現場に反映されていないと
意味無くなっちゃうし、だから 当たり前だけど
お互いに打ち合わせしたい事が
ちゃんと伝わっていないといけないんだよ
イイ仕上がりになるようにねっ
だから こっちはもっとわかりやすく
伝える努力しなきゃいけないんだよっ」

友達「なるほどなー 結構めんどくせーなぁ
ヒロも屋根で瓦やってるだけじゃねーんだなぁ」

私「まぁね・・・・自営業だからいろいろと
やらなきゃいけないことあるよねッ」

友達「おれも仕事で伝えたつもりが伝わってなかったってあるもんなぁ」

私「あっそれで 思い出したけど・・・」

次回に続く

親友の瓦屋根を葺いて・・・5

前回の親友との電話の続き

私「屋根に葺く平べったい瓦あっぺよっ
この前、実物瓦とカタログ見せたけど、
それだけで完成屋根のイメージできる?」

友人「だいたいって感じかなぁ」

私「だいたいだよねっ!! おれもそう思う。」

友人「でも、ヒロに実物の瓦とカタログ見せてもらった時、
実際に実物の瓦で葺いた家、絶対見て来てって
言われたし、何件か見て、完成したらこーなんのかなぁってっ!
だから、どんな風になるのかって
不安ないよ」

私 「それが大事なのっ!!
こっちもなるべくイメージ出来るように
努力してんだけど、やっぱり
その瓦を使った実際の屋根を
自分の目で見るのが
一番!!
写真とか画面上では感じられないモノが あるから
もし自分のイメージしていたものと
違ってたら
気になるところを相談したり
別な瓦を探す材料にもなるじゃないっ
前に話したけど
完成してから、
「えーーーこんな感じじゃ無いんだけどぉ・・・・」は

すごく残念だから。

特にこだわりたい人は、人任せにしないで、
自分の目で確認しなきゃダメ!!」

友人「任せたい人はどうすんの?」

私 「車買うとき、色とカタチはお任せしないでしょ?」

友人「車はそうだけど、瓦は身近じゃないべっ」
そして瓦ってよくわかんねーもん」

私 「身近じゃないなんて言わないのっ
自分の家に葺く瓦なんだから
完成した屋根が自分のイメージと違わないように
決めて欲しいって言ってるだけだから
そのサポートはするから大丈夫!!」

友人「頼むわっ あとよろしくッ!」

私 「はいよっ」 

次回に続く

親友の瓦屋根を葺いて・・・6(業者同士の大事なこと)

前回の続き

それから数ヶ月過ぎた今年の夏
建て方がはじまり 瓦をあげる前の
屋根が完成しました。

現場に入ると大工さんから
「トップライト
北側屋根につけることになったから」
と伝えられ
私は出来るだけ雨仕舞が良くなるように、 
☆雨仕舞とは→簡単に言うと→雨水の処理のこと

トップライトの位置の調整をお願いしました。
☆トップライトとは→通風や光をとるための屋根に取り付ける窓のこと→別名、天窓。 

大工さんは快く了解してくれて、
トップライトを取り付ける前の野地開口する際に
外側(屋根)の瓦とトップライトが
一番イイ納まりになるポイントと
内側(家の中)の大工さんが納めたいポイントを
互いに調整しながら
取り付けを行いました。

結果的には、いいあんばいで、
大工さんに調整をお願いして
良かったと思っています。

トップライトって簡単に言うと
屋根に穴を開けて付ける窓ですから
雨漏りの危険が高まります。

メーカーの説明書を見ると
→必ず大工さんと瓦屋さんが打ち合わせをして
ベストな位置に調整してくださいとは
書いてなく、
基本的に大工さんが取り付けたところに
瓦屋が屋根側を工事するのが
普通の流れになっており

トップライトと瓦がどんな位置にきても
納まるように説明されています。

「そしたら、別に打ち合わせなんかしなくたっていいんじゃないの?」って
思われるかもしれません。

しかし、今まで多くのトップライトを付けてきて、
私なりのベストなポイントがあるんです。

とはいえ、大工さんとの共同作業なので、
大工さんに「調整は出来ない」と断れたらできません。

トップライトは主に光をとる役目をするものですから、
家の中の位置関係、条件がありますので
そんなに動かせるものでもない事は
私も分かっています。

おのずと、大工さんの理想ポイントに
取り付けられるのが普通なのかもしれません。

現場にもよると思いますが大工さんも
理想ポイントの許容範囲があるんです。

私が大事にしているのはベストな納まりにするために
大工さんの許容範囲と瓦屋の許容範囲が交われば
内側も外側もベストな納まりで、
雨仕舞もさらによくなります。
出来るだけ調整のお願いを心がけています。

この一連のやり取りと仕上がり具合は施主には
当然のことながら、ずーっとわからない部分で、
トップライトのように
雨もりの危険がある部分なら、なおさら
業者同士が率先してやらなきゃいけない

大事なことなんです

次回につづく 
 

親友の瓦屋根を葺いて・・・7(最終回) 

前回の続き

現場に入ってから約2週間、親友の瓦屋根が完成しました。

親友の瓦屋根を葺いて感じたことは
私が屋根で瓦を葺いている行為は
どこの現場でも同じです
決められた仕様通りに
当たり前にベストを尽くすのも
どの現場でも同じです。

そしたら なにが違うのかというと

屋根から見える庭先の景色が
小さい頃親友とケンカしたり
暗くなるまで遊んだり
いたずらしたり
あの頃の思い出が浮かんでくる
景色なんです。

小学生の自分が 
まさか30年後の今
親友の瓦屋根を葺いてるとは
思いもしなかったし
親友との絆がなければ
なかった事であり
自分の職業を通じて
仕事ができ
感謝とうれしさを感じながら
思い出が浮かんでくる
庭先の景色を横目に
心の中で照れながら
親友の瓦屋根を葺きました

土瓦=いぶし瓦

お客様「来週から屋根やさんが来て、ぐしの工事やってもらうんだけど、
見本に持ってきた瓦と
うちの屋根に葺いてある
土瓦の色が違うと思うんだよネ、
その屋根やさんに聞いたら、
今は同じ瓦は無いんです。
そう言われたんだけど、古川さんホントに無いのけぇ?」
「いぶし瓦ならありますよ」
お客様「でも、屋根やさんは同じ瓦は無いって・・・」
「あーもしかして
今、屋根に葺いてある土瓦の色と同じ物と言う事ですか?」
お客様「そうなんだよ」
「んーーー
私も実際の屋根を見てないので、確実な事は言えませんが」
お客様「そーだよねぇ 
トヨタのクラウンあるでしょ、あれのグレーの濃いやつ」
「んーーー」
お客様「なんて言ったらイイのかなー
グレーのメタリックって言ったほうがいいかなー
んーーーー
あっそうだっ 
黒っぽいグレー
んっ
濃いねずみ色かなー
んーー
だいたいわかるでしょ」
「見本に持ってきた瓦の裏側は何色ですか?」
お客様「んっ 同じだよ グレーだよ」
「ハイ。 
その屋根やさんが無いと言っているのは
今葺いてある瓦と同じ色は 無いと
言っているんだと思いますよ」
お客様「だから いぶし瓦じゃなくて、土瓦(どがわら)は無いの」

土瓦→こちらの地域では、いぶし瓦を土瓦と呼んでおります。
正式名称は いぶし瓦です。

「土瓦とは、こちらの地域の呼び名で、
正式名称は、いぶし瓦と言いまして
独特のツヤや
年数が経過すると
色が黒ずんだり
1枚1枚微妙に
変色したり
しなかったり
そんな特徴のある瓦なので
同じ瓦と言われると無いという事になってしまいますねぇ」
お客様「なにっ!! 土瓦って いぶし瓦の事なんだ!!
わかりました。
古川さん やっと 屋根やさんの言ってることがわかりました。
忙しいところ ごめんなさいね ありがとうございました。」
「どう いたしまして。」  

ps
ことばだけで 色のニュアンスを
伝えるって むずかしいですよね

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