土瓦=いぶし瓦

お客様「来週から屋根やさんが来て、ぐしの工事やってもらうんだけど、
見本に持ってきた瓦と
うちの屋根に葺いてある
土瓦の色が違うと思うんだよネ、
その屋根やさんに聞いたら、
今は同じ瓦は無いんです。
そう言われたんだけど、古川さんホントに無いのけぇ?」
「いぶし瓦ならありますよ」
お客様「でも、屋根やさんは同じ瓦は無いって・・・」
「あーもしかして
今、屋根に葺いてある土瓦の色と同じ物と言う事ですか?」
お客様「そうなんだよ」
「んーーー
私も実際の屋根を見てないので、確実な事は言えませんが」
お客様「そーだよねぇ 
トヨタのクラウンあるでしょ、あれのグレーの濃いやつ」
「んーーー」
お客様「なんて言ったらイイのかなー
グレーのメタリックって言ったほうがいいかなー
んーーーー
あっそうだっ 
黒っぽいグレー
んっ
濃いねずみ色かなー
んーー
だいたいわかるでしょ」
「見本に持ってきた瓦の裏側は何色ですか?」
お客様「んっ 同じだよ グレーだよ」
「ハイ。 
その屋根やさんが無いと言っているのは
今葺いてある瓦と同じ色は 無いと
言っているんだと思いますよ」
お客様「だから いぶし瓦じゃなくて、土瓦(どがわら)は無いの」

土瓦→こちらの地域では、いぶし瓦を土瓦と呼んでおります。
正式名称は いぶし瓦です。

「土瓦とは、こちらの地域の呼び名で、
正式名称は、いぶし瓦と言いまして
独特のツヤや
年数が経過すると
色が黒ずんだり
1枚1枚微妙に
変色したり
しなかったり
そんな特徴のある瓦なので
同じ瓦と言われると無いという事になってしまいますねぇ」
お客様「なにっ!! 土瓦って いぶし瓦の事なんだ!!
わかりました。
古川さん やっと 屋根やさんの言ってることがわかりました。
忙しいところ ごめんなさいね ありがとうございました。」
「どう いたしまして。」  

ps
ことばだけで 色のニュアンスを
伝えるって むずかしいですよね

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